労働基準法違反にならないために注意すべきこと

本業と副業における労働時間は、労働基準法によって定められています。法定の労働時間は週40時間、1日8時間までとされており、少なくとも毎週1日の休日または4週間を通じて4日の休日が必要です。これは本業に適用されるだけでなく、副業の労働時間にも関連します。

労働基準法第38条によれば、「労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する」とされています。つまり、本業と副業の労働時間は通算され、超過した場合は法定労働時間外労働となります。

本業＋副業の場合、それぞれの労働先の所定労働時間を通算し、法定労働時間内か外かが変わります。例えば、本業の所定労働時間が8時間、副業の所定労働時間が2時間の場合、通算して10時間になり、法定労働時間内であれば問題ありません。

ただし、法定労働時間を超える場合には割増賃金が発生します。副業の報酬も含め、法定労働時間外で働いた場合は、通常賃金の25%以上の割増率が発生します。法定労働時間が60時間超過した場合は50%以上、深夜労働や休日労働に対しても割増賃金が発生します。

副業によって得られるのは収入だけでなく、将来のキャリアアップやスキルの向上、人脈の拡充なども考慮すべきです。ただし、無茶な働き方は健康を損なう可能性があります。労働時間と健康のバランスを考慮し、副業を通じて持続可能なキャリアの構築を目指すことが重要です。

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